インタビュー

どこに住むかよりも自分がそこで何が出来るかを一番に。地域の世話役との出会いに恵まれた移住


お名前柴原 孝治
現在(←移住前)の職業公務員を経て、会社役員(←会社員)
現在(←移住前)の住まい岐阜県 大野郡 白川村(←愛知県名古屋市)
移住を検討し始めた年齢34歳
移住年月2014年1月1日

これからの人生をどう生きるか

生活がし易かった名古屋から東京本社への会社の転勤のタイミングで、このまま会社員を続けて行くのか、東京のどこで子育てをするのかを考えました。もともと、自分で事業をしたいという思いがある中、たまたま見つけた白川村地域おこし協力隊の募集で見た活動内容に興味が湧いた事がきっかけでした。都会では、新卒で入社した会社を3年で辞める若者が3人に1人の割合でいる中、田舎は高齢化・過疎化が進んでいるという現実を知り、田舎で都会の若者が生き生きと活躍出来れば、両方の課題が解決できるのでは?その仮説が実証出来るかどうかまずは地方に自ら飛び込んでみることが最善のように考え、行動したのが正直なところです。

地域の世話役との出会いに恵まれた

地域おこし協力隊として移住したため、役場の担当職員の方の手厚いサポートに救われた部分が大きいと思います。これは地域によるかもしれませんが、自分達の場合は特段困りごとは無かったと思います。また見学を兼ねて、実際に村内を担当職員の案内で回らせてもらったので実際の暮らしぶり(買い物する場所や病院、保育園など)が想像できたため、例えば、日々のランニングコストを考慮して、より燃費の良い車に買い替えるなどの準備が出来ました。家については紹介してもらった世帯用の村営住宅に飛び込み、1年後には空き家を購入して村内で引越ししましたが、移住して1年間は屋根の雪下ろしの不要な生活が出来たことが結果的に豪雪地帯の暮らしに慣れるのによかったと思います。

何かの縁に導かれて

ネットでたまたま協力隊の募集に出会い、当時住んでた名古屋から近いこと、そして世界遺産の白川郷は行ったことがありませんでしたが名前は知っていたことで興味を持ち、最終的には実際に訪問してみて決めました。どこに住むかよりも自分がそこで何が出来るかを一番に考えていて、白川村はそういう意味では自分にとっての関わりしろを沢山感じることが出来たことが大きかったように思います。また、白川村をピンポイントで選んだため、他の地域は一切調べたりしませんでした。今になって、冷静に振り返ってみると自分達の判断にびっくりするところもありますが、当時はそれぐらいの勢いが必要だったように思います。

人生の価値観が一転する暮らし

収入は1/4以下になり、最初の1年は税金(前年度の収入で算定)の支払いで大変だったし、貯金は無くなりました(笑)。しかし、家族と過ごす時間が圧倒的に増えたし、地域の人には優しく受け入れてもらったりともちろん一長一短はありますが、移住してきて良かったと心から思います。地域行事については、関われる範囲で関わらせてもらっていたので、無理なく生活の基盤が作れたのが有難かったですし、畑や釣りなど、家族で自然の恵みを享受しながら、自分達の暮らしを作っていく感じで、村にきてから充実しています。今では奥さんがオーナーのアオイロ・カフェを手伝いながら、自分で立ち上げた会社で地域と若者を繋げる事業として大学生に滞在してもらい地域事業者の記事を書くローカルワークインターン合宿やヒトをフックとした学びの場である白川郷ヒト大学を運営しています。相変わらず収入はギリギリですけどそれ以上に満足できる日々を送っています。

時には思い切りも必要

村の移住コンシェルジュの後、現在は清流の国ぎふ移住定住コンシェルジュとして仕事柄、沢山の移住者及び移住希望者の皆さんと接してくる機会がありましたけど、頭で考え過ぎている人は移住に繋がっていない印象ですね。

意外と、考えるよりまず飛び込んでみるといった感じの人が多い気がしています。
もちろん、飛び込むにはある一定のリスクもあるので、実際に現地に赴いて、可能であれば数日でも滞在して、地域の人や雰囲気を知ることが一番です。

結局、移住は地域のキーマンといかに出会えるかが大事で、移住された方々の裏には地域のキーマンの人との出会いがある場合がほとんどです。

このインタビュー記事に関する各窓口のご案内

■このインタビュー記事に関する問合せ先
岐阜県  地域振興課 担当: 荒川 恵
TEL: 058-272-8078
MAIL: c11143@pref.gifu.lg.jp

■岐阜県への移住相談窓口
清流の国ぎふ移住・交流センター大阪 担当: 関
TEL: 090-4083-0231 / 072-737-5421
MAIL: gifu-iju@yamamori.site

■移住された白川村への移住相談窓口
白川村役場 観光振興課 担当: 二俣 慎弥
TEL: 05769-6-1311 (133)
MAIL: kankou-sangyoushinkou@vill.shirakawa.lg.jp

■いなか暮らし全般について
大阪ふるさと暮らし情報センター
TEL:06-4790-3000
FAX:06-4790-3111
MAIL:info@osaka-furusato.com